家を探す<佐久穂町>
移住を決めたらまずは「家探し」。
「学校に近い方がいいよね!」と学校のある佐久穂町(佐久市の南)で気楽に探し始めましたが、販売、賃貸両方とも物件そのものがほとんどありません。
町を車で走っていると「どうみても空き家だよね」という家があちこちにあります。でも町の空き家バンクの登録数は少なく、不動産屋さんに聞いても物件が出てこない。
町役場の方に伺ったところ、学校が開設されるにあたって相当数の移住が見込まれているため、役場でも空き家バンクの登録に奔走してくださっているとのこと。けれど
・知らない人に売ったり、貸したりして周りの方に迷惑がかかると困る
・家は別に建てて住んでいるけれど、畑が家の近くにあって、お昼だけ使っている
・お正月に親戚が集まる時だけ使っている(なんと贅沢な!)
といった理由で断られるそうです。
東京だったら
①新しい学校ができ、相当数の移転者が見込まれる
②近隣にマンションや建売住宅がどんどん出来る
③さらにスーパー、病院、子どもの習い事の教室などができる
あっという間に地域の風景が変わっていくはず。
空き家があっても物件が無いことに驚いた反面、町に住む方々の時間やお金の流れ、大事にしているものがちらりと見え、<ここで生活し、子育てをすることで私自身も多くの学びがありそうだ>と、背筋がぐぐっと伸びました。
ちなみに町役場の方も、その後に出会った地域おこし協力隊の方も「住み始めて、町の人と仲良くなっていけば、自然と『家困ってるなら貸してやるよ!』と言ってくれる人が出てくると思います」と言っていました。
それこそ私の目指すところ。「○○円なら家貸すよ/お金払うから家貸して」ではなく、「困っているなら家貸すよ/大事に使うから家貸して」な関係・世界を作っていきたい。
これまで暮らしてきた社会や地域とは違うであろうコミュニティの大事なもの、その理由や背景を少しずつ知っていきたいと思います。
(目標:佐久穂町で、自然な流れの中で、家を貸していただくもしくは購入する!)