信頼が成長をサポートするんだ

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4月に子どもが入学する小学校のイベント「冬の学校」に参加してきました。

我が家はHPやリヒテルズ直子さんの著書からのイエナプランに関する情報と、説明会での先生方とのちょっとした触れ合いだけで直観的に入学を決めたのでイベントは初参加。

「やっぱりちょっと違うかも」とか「子どもが行きたくないと言いだしたら」とか若干の不安を抱きながら佐久穂に向かいましたが、全くの杞憂に終わりました。

不安をきれいさっぱり拭ってくれたのは、子どもの反応と先生からのフィードバック。

こういったワークショップでは大抵アクティビティ(課題)がありますが、学校の授業もなかなか集中しない子が、初めて来た場所かつ初対面のメンバーで大人しく参加するはずもなく、今回も課題はほぼスルーだった模様。まぁ、これは想定内。

これまでもいろんなイベントに参加してきましたが「課題はほとんどやりませんでした。途中、声かけをしたり注意をしたりもしたのですが、なかなか集中できず、外に出ていってしまう事も多くて・・・・・・。」というフィードバックがほとんどで「力不足ですみません・・・」と謝っていただくことも(いやいや先生は全く悪くないです)。子どもも「やりたくない事ばっかりでつまんなかった~。先生にも怒られた。ちぇっ。」(いやいや先生も困ってたよ)ということが多く、その場から逃げ出して「帰りたい」とぐずるのもよくあるパターン。

 

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ところが今回はクラスの時間どころか昼食の時も親元に帰ってこず、終了後は「すごく楽しかった!お友達もできた!早く学校に行きたい!!!」と「!」の連続。なんでそんなに嬉しかったのかな~と思っていたら、先生からのフィードバックでその理由が明らかになり、夫と二人で目からウロコが落ちました。

 

 〇校長先生のフィードバック

お昼休み「課題は全然やってなかったよ。でも座ってたよ。」

終了後「こたろうにはリーダーシップがあるように見えるね。そこを伸ばしていきたいね。」 

〇教頭先生のフィードバック

「今日は一日自分の自由、わがままがどのくらい通るか様子を見ていたように見えました。今日の様子をみて『学級崩壊』と言う人もいるかもしれないけど、力で言うことをきかせてもそれは何の意味もないから、これから先生や周りのお友達との関係ができて、自分のやりたいことと周りのやりたいことを調整していく力がついてくるといいですね。ちょっと時間はかかると思うけれど、怒られてできるようになってもそれは全く逆効果。むしろこちらが何も言っていないのにひたすら言うことをきくような子ばかりがいたとしたら、それは一見クラスがまとまっているように見えるけど、関係性と言う意味では崩壊していると私たちは考えます」

 

教頭先生のお話で、先生や親の指示で動く力は「『力のある人の言うことに従う力』ではなくて『ソーシャルスキル(関係性の構築)』として養うべき」という事に気づいたのもウロコぼろぼろだったのですが、なにより今回のフィードバックで響いたのは子どもがふざけていようが歩いていようがそこには捕らわれずに、子ども(の可能性、というか存在そのもの)を深く信頼し、内側をじっくり観察してくれていること。これまでいろんな場所でもらってきたフィードバックとは明らかに目線・質の違うコメントに、帰り道は「親として子どもの存在を信頼して、ジャッジせずに成長をサポートできていたかなぁ」と私たち自身を振り返る時間になりました。

そういえば子どもが大日向小学校への入学を決めたのは校長先生との触れ合いからで、まだ工事中の小学校の中を家族3人のためにぐるっと案内してもらった後「あんな校長先生いるんだね。ぼく、あの先生信頼できる。あの学校に行きたい。」と言ったのでした。

そりゃぁ、自分が信頼されているのを感じたら相手も信頼するよね。信頼されたら楽しくて学校行きたくなっちゃうよね。

学校に関わっていく中で、家族みんなで成長していくんだろうなぁという確信がふつふつと。

親のワークショップでの気づきはまた後日。。。