フォートナイトと愛無しメンタルモデルと生理の話

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雨の土曜日の朝。
それぞれのベッドでゆるゆるしながら、ゲームについてひとしきりこたと話す。

こたはこのところずっとフォートナイトにはまりまくっているけれど、わたしはあんまり好きになれないその世界観。

・敵味方に分かれて闘う
・当たり前のように武器を使う
・強くなることが善
・お金を貯めて好きなものを買うためにさらに戦って強くなる
・仲間のためには敵を殺すのはかまわない

これらがどれだけわたしが大事にしたいものとかけ離れているのかを話していたら、突然、涙がポロポロ。

支配と競争の世界を抜け出したくて、ささやかながら異議を申したてたくて、仕事を手放し、公立小を出てここまできたのになぜなんだー、こたの脳と心が心配なんだよーと話ながらボロボロ泣く。

このところ仕事が忙しくて、あれこれたまってのもあって、ダラダラ泣く私に、

「わーかったよ、はいはい。ちょっとそっちいってよ。」

と言いながらこたがわたしのベッドに潜り込んでくる。
疲れているときによく出てくる”愛なしメンタルモデル”が暴れて、

「どーせ、こたはママのことなんて好きじゃないんでしょ?」

と、これまで幾度も男性をおののかせてきたヘビー級パンチを息子相手に繰り出すけれど、もちろんこたは恋人ではなく息子なので"そんなことないよ、愛してるよベイビー"と言ってくれるわけもなく、かといってあいまいに困った顔をするでもなく、

「まぁねー、あんまり好きじゃないよねー。いろいろ世話してくれんのはありがたいけど。」

と、どストレートな豪速球を投げ返してきながら、

「もう泣き止んでよ。ママを好きな人はいるよ。あ、パパは多分ママのこと愛してるよ。あと○○とか●●とかさ。」

と、なんとも適当にスルー。なのに謎の「言ってくれてありがとう」的な気持ちをわたしの内側にもたらすあたりに、「息子最強説(母にとって)」の信憑性の高さをじわっと感じるのがなんだかくやしい。

ちぇっ。人のベットに入り込んでくるくらいには好きなくせに。(→わたしのベッドの方が広くてあったかいだけ。長野の朝はすでにけっこう寒い。)

そうこうしながらかまわず泣いてたら、はっと気づく。

「ママが泣いてるの、台風がきてるのと、生理が遅れてるからかも!

「え?生理遅れてんの?いいじゃん!あれくるとママ怒りっぽくなるからさー」

我が家の性教育。成功しているようなしてないような……。
そっから、生理があるからこたが生まれたことを復習し、毎月訪れることが体と心の健康のバロメーターであることを伝えていたら、涙がとまる。

その瞬間を逃さず、

「ママ、腹減った。そうめん茹でて。」

はいはい。


※フォートナイトは友達とオンラインでつながって協力したり、試行錯誤して遊べるところはいいなぁと思ってます。ただし、やり過ぎ注意で、我が家はゲームやYouTubeを合わせて平日1時間、休日2時間を原則にしています。(友達がきたり、遊びにいったりのときはゆるゆるです)