がっこうだって どきどきしてる
4月10日に開催された「入学を祝う会」当日はまさかの雪。
真っ白な世界が、子供たちがカラフルに染めていくであろうキャンバスのように見え、到着するなり校庭を走り回る子どもを見ながら「大地に祝福されているなぁ、やっとここまできたなぁ」と思わず涙がぽろり。
校舎に入ってすぐ左に、たくさんのビーズクッションが並ぶプレイスペース(?)があって、棚にはいろんな楽器。いきなり片っ端から手に取りチーン、パンパンと試す我が息子だけれど、もちろん誰も怒らない。
「入学を祝う会」は座席がサークル型に並んでいて、先生と来賓の席以外はどこに座ってもOKなのでそれぞれが好きなところに座る。が、息子は席には座らずあっちにふらふら、こっちにふらふら。
式典のような雰囲気に敏感に反応してテンションが上がってしまうのはいつものことなので、それ自体は想定内。でも理事長の中正さん、校長の桑原さんが話される時に目の前ににじりよっていく姿には、さすがに親としてドキドキ、はらはら。でもぐっと堪えて見守りながらスピーチに集中してみる。
すごいのはお二人が全く動じず、注意するでもなだめるでもなく、目立たぬようにアイコンタクトを取って存在を承認した後、普通にスピーチをされていたこと。キーメッセージは中正さんが「自分らしさ」、桑原さんは「共に創る」。その場での在り方と共に聞かせていただいたからかとても心に響いて、きっと卒業まで忘れない。
会はゆるやかなピアノの演奏の後、先生による「がっこうだって どきどきしてる」の朗読から始まる。ざわざわしていた子ども達もすーっと聞き入って、静かになる会場。誰も「静かに!」と注意せず、強引に仕切るのでもないこういう始まり方こそがらしさだなぁと初っ端から感動してしまい、先生の優しい声にまたもや涙がぽろり。
その後、教職員紹介、子ども&家族の紹介、学校との繋がり・関係性がしっかりと伝えられる来賓の紹介、あたたかな祝辞と続く。
体育館での全体の記念撮影にもクラス写真にも、うちの王子は写らずじまい。せっかくの記念なんだからなんとか入ってほしいなぁという親心と、入りたくない子を尊重したい気持ちで揺らぐ。
クラス移動の間に嫌なことがあったようで、教室での初めてのサークル対話にも入らず、脱走。もー、いいけどさ(→本当はあんまりよくなくって、まだまだ見守り修行中笑)。
途中から学校の記録撮影をしているお兄さんと仲良くなってカメラを見せてもらい、ご機嫌な王子。お兄さんは「いやぁいい絵(うちの子の様子)が撮れてますよ。これからどう成長するかが楽しみですよね~。」だって。確かにテレビだったらドキュメンタリーの幕開けとしては最高すぎる笑。
いよいよ始まった、新らしい小学校。
これまでに蓄積された「学校アレルギー」で、「学校」という存在に反発・抵抗・無視を決め込み始めていた小3男子。
そして、一緒になって「学校アレルギー」になりかかり、学校との対話をあきらめ始めていたわたし。
親子そろってどんな風に変化・成長していくのか、やっぱりわくわくしかない!